ボクは君に恋をしている　
【ケース１】


小説ですｗ

日記じゃありませんｗ


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――――ボクは君に恋をしている。

こっち、向かないかな。
頬杖をついた隙間から君を覗いて、こっそりと息を吐く。
ねぇ、こっち向いてよ。
笑顔を見せて。
そんな奴に笑いかけてないで。
ボクを見て。
そう、考えて止めた。

「…ちっ。何やってんだか」

がしがしっと頭をかく。
何がそんなにオレを惹きつけるのか。
オレは解らずにいた。
視線の先で笑う彼女は、俗に言う『優等生』という奴で。
特にコレと言って目立つわけでもなく。
真面目だけが取り得の優等生。
どちらかというと地味な部類に入る。
カワイイとか美人だとか、そういう言葉が似合うって訳じゃねぇのに。
なんだかオレは気になって仕方がない。
笑ったときにできる笑窪だとか。
彩りのない教室に花を持ってきて、密かに水を上げているところとか。
そんな、些細なことが頭から離れない。

教室の隅にポツンと座っているオレは、たんなる１生徒で。
接点があるとしたらそれはクラスメイトという枠組みだけ。
話す機会があるのなら話したいけど、自ら話かけようとは思わない。


そんな気持ちを、人は恋と呼ぶのだろうか。