＊よる＊*

夜にぽつんと
ひとしずく

夜にのぼって
かがやいて
夜にうかんで
またたいて

＋＋＋

星は、モールス信号みたい。
過去からのメッセージ。
何億光年もかけて伝える手紙。

今まで見つけてきた星と、見つけていない星と。
それらすべての瞬きの中に隠されたメッセージ。

モールス信号みたいに瞬きの長さで想いを伝えているのかな。
瞬く星たちを観測して。
全ての星を見終わったとき。
そこには未来への手紙が…。

＋＋＋

今見える星も、もうすでになくなっているものかもしれない。
なくなって、なお輝く星に、何かを感じたくて。
車の中で必死にその答えを探していた。

夜になるとネオンが輝き。
星がほんのり夜を照らす。
都会の空は明るすぎて、あまり見えないけど。
星がネオンに変わったんだって思うと少し楽しい。

空から落ちた輝きが地上で瞬く　その瞬間。
一面が天の川。
空からの贈り物。
向こうから見たらこっちが空なのかもね、なんて思いながら。
過ぎる景色に目を凝らした。

＋＋＋

今日はなんだかそんな気分。
まるまって。
うずくまって。
暖をとろうと布団にもぐる。

きっとその布団はふかふかの羽毛雲。
もふもふしてて　寝ると気持ちがいい。
三日月の灯りがゆれて
瞬く星が夢の欠片に変わるのね

誰かが流したひとしずく
寒空　沁みて　地に　落ちて
うずくまって　まるまって
ひとりぼっちで　ふるえてる

そんな日に。

ぽつりと浮かぶ　空のうえ
瞑る眼にうつるもの
それがやさしいものであるように
それがあたたかいものであるように

そんな夢を想うのね。

明日の笑顔があるように
明日のあなたがあるように

またたく　想いを　願うのです。