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窓から見える本校舎。
子守唄みたいな先生の声が耳を通り過ぎるなか、何とはなしに彼と瞳が重なった。

+++

本校舎の向かい側にある西校舎。
そこに私がいる教室がある。

窓際の一番後ろという絶好の昼寝ポジションに移ってから3日目。
私は向かい側の教室に寝ぼけ眼で舟をこぐ男の子を見つけた。

思えばどうしてあんなに真剣に眺めてしまったのか。
今となっては知るよしもないが、今にもぶつかりそうな机と頭の距離が私の興味を引いたのだろう。

この教室内で顔をあげているのは私1人。
4時限目が体育ということもあり、昼休みが終わったあとの授業はいつもと違う空気で満たされ、我がクラスの担任でもある英語の先生は顔をしかめながらも、淡々と授業を進めていた。

私も寝てしまおうか。と、いつの間にか後頭部しか見えなくなった彼を見て、あくびをかみ殺す。
ときおり縋るようにこちらを見る先生の視線を感じながら、私はもっと不真面目に生きてみたいものだなと少しだけ視線を上げた。

「――――」

そのとき。
机に沈んだ彼の奥。
窓際から2列目に座る男の子と目が合った。

+++


…みたいなことがあったな。と昔を振り返りながら、書いてみる。

これを今回の文芸部のテーマにそって書いてしまおうか。
ちょっと、悩む。

私の中の「斉藤くん(今回のテーマ)」は野球部なのに(笑)

運動部の人は疲れているから居眠りをするという勝手な解釈がどこかにあるのかもしれない。

+++

以下、ネタバレ&設定(ぇ/笑)


場所は高校。
目が合った彼は3年生。
主人公は1年生。
主人公は彼に親近感を抱く。
(あの人も私と一緒なのかな。的な)

彼はそこそこ真面目だが、別に授業を真剣に受けているわけではない。
「最近、視力落ちたかも」と遠くのものを見ようとして、主人公と目が合った。

あの子、さっきの時間窓際で着替えてた子だ。とか思い、へらっと主人公に笑いかけ手を振るユルイ人(笑)

つられて笑い、手を振ってしまったことから、なんとなくお互いを見てしまうようになり…。

放送部の主人公。
お昼の放送で流れる声が好きな彼。
ゆるい笑顔にちょっとときめく主人公。

お昼の放送での手紙のやり取りを経て、2人は出会う。


+++

と、言うわけなのですが。

書くと長そうだな(笑)
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