ずいぶん昔に書いたもの。
クリスマスの小話。
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ん?贈り物なんていらないって?
え~そんなコト言わずに貰ってください!
怪しい?そんなことありませんよ~
貰えるものは貰っとけって言うじゃないですか、ね♪
試してみる価値はあると思いますよ~(ふふふ)
今忙しいから邪魔?うるさい?…っ、あっち行けとか言わないで話だけでも聞いてくださいよぉ!!
お願いします!!!
こっちも生活掛かってるんですから(しくしく)
あ、聞いてくれるんですか!?
ありがとうございます。(笑顔)
本日の贈り物は、知らない人から知らない人へ送る仕組みになってるんです。
…って、あーあーあー!!!
窓閉めないで下さいよ(涙)
ぼくだって本当は届けたくないんですよ!二階の窓なんて危険ですしね!!
…でも、上からの命令でねぇ~
…はぁ。
あぁ、慰めてくれるんですか。
ありがとうございます!!あなたはなんて親切なんだ!!(歓喜)
お礼に一番上等そうな贈り物を置いていきます。では。
そうして彼は空へ向かった。
「ちょっと待てー!!!?あああああんた何者なのよ!?何で空飛んでんの?!笑顔で誤魔化すなっ!!戻ってきやがれーーー!!!」
わなわなと震えた彼女の手には小さな小包。
謎の小包の正体は彼女のみが知る。
=贈り物の秘密=
結局アイツ何だったのよ。
人間…じゃぁないわよね。空飛んでたし。
だいたいこの贈り物って何?
知らない人から知らない人への贈り物なんて…もしかしてストーカー!!?
うわっキモッ!!鳥肌たっちったじゃん。
・・・・ゴソッ
「ひぃっ!!!?」
いいいいい今この小包動いた!!?
なっ、何なのよコレ!もしかして生き物?!
―――捨てたいけど捨てたら後が怖いし、開けるにしても開けるの怖いし…
「…どうしよ」
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続きません(笑)
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