つまりはそういうことなのだ。
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心の奥で唱えるように
何度も
何度も
繰り返し
不器用だなって 相変わらずの自分に笑ってしまう。
忘れかけていた想いに くつくつと
湧き上がる思い出みたいな原動力が
私を思わず立ち上がらせる
そこにあったのか と他人事みたいに呟いて
あの日に置いてきた想いを取りに行こう。
歩みだした右足が足早に
右と左が急ぎ足
翔る気なんてないのだけど
今はそんな気分なんだって
解りきった言い訳に
自然と頬が緩んだ
それでよかったんだ なんて
簡単すぎる答えかな
無くしたものが多すぎて
壊れそうなほど崩れてた
いつの間にかつけていた目隠しを
黒く黒く塗りつぶしたのは自分なのに
それでもそこにいたかったのは
そのまま無くなりたかったからなんだろう
遠くで聞こえる叫び声
これでもかってほど頭に響いて
危うい一歩が止められる
四方八方塞がれて
その場で踏んだ地団駄が
この世の底を作り出す
いたい いたい と 何かが傷つき
息もできないくらいに苦しくて
良薬を求めては 毒を吐き出し
吐露したすべてを 積み上げて
できあがったのは破滅の塔
共に崩れた憐れな自分を
違う誰かが見守った
そこにあるもの 全てが 君のもの
そこにあるもの 全てが 裏返し
瓦礫に埋れた小さな自分を眺めては
散らばる欠片を一つ一つ
拾って重ねて積み上げて
全てを その者の腕に 落としては
くるりと世界を回してく
ずれた目隠し
開いた片目
重なる瞳があまりに違うから
同じ瞳をして泣いて笑った
仕方がないなって 何度思っただろう
しょうがないなって 何度息を吐いただろう
悲劇にしてはとてもちんけで
喜劇にしてはでき過ぎた
そんな舞台の一幕が
また客席をわかす
幕引きと幕開けと
繰り返される舞台の中で
変わったものは何だろう
手にしたものは何だろう
残ったものが全てじゃないけど
それも一つの真実だと
万華鏡に浮かぶ世界の中に
新たなる欠片を埋め込んだ
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【舞台裏】
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文章書きたい…(笑)
大切なもの 無くさないように
走って行こうじゃないか
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