進歩がないことを退化と呼ぶわけではない。

＋＋＋

どちらかというと『進歩がない』と言ったほうが適切なのだろう。

私は、相変わらず『私』であろうとしている。

日々書き綴るこの日記にはどの程度の嘘と本当が隠されていて、
どの程度の自分が記されているのか。

昔、先輩方に言われた言葉を思い出して、俯きたくなった。

・・・そんなとき、この記憶を全てを塗り替えてしまいたい衝動に駆られる。

＋＋＋


日常を綴った紙の端
愛色のペンで想いを描いてみたよ

私の本当の気持ち。

これが今の私なのだと　思える　色で

＋＋＋

きっとそれは透明なのだ
目に見えなくて、見づらくて、太陽に透かせても炙り出しても見えない形

暗くなれば光るのか
蛍光塗料がぬってあるのか
月明かりなら見えるのか

何度試しても　それは見えなくて

諦めて　数日後

夢に見るのだ

閉じた瞳の中の世界
瞳の中の小さなひかり

万華鏡のような煌きに　初めてそれは姿を現す

＋＋＋

何処にも行かれない　行き止まりの想い
一方通行で通行止め
落とし穴でもあるのではないかと思えるほどの小道に

落としてしまったものはなんだろう
隠してしまったものはなんだろう

＋＋＋

あのときの先輩の言葉。
私は今もどこかに置いてある。

だけど、今もまだあの頃と変わらずに。

この手の行く先を探しているのです。

＋＋＋

嫌いなわけじゃないんだよ。
好きなわけでもないけれど。

これ　は　慣れていないだけだと　解ってほしい。

それでも少しずつ　ほんの少し

あの頃よりは近づけたかな。

＋＋＋

動き出す。　今　このとき

歩む先　人影が　１つでないことを願う。

＋＋＋

…今は、それだけで精一杯なのかも。ね。