5月7日の短編小説のつづきです(笑)
ちょっと、書きたくなってしまったので、書いてしまいました☆
こういうノリ、好きなんです♪♪w
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邦嗣(くにつぐ)がずるずると連れてきたのは昨日オレに社会の窓が開いていますよ。と教えてくれた女子だった。
「廊下でバッタリあったから連れて来ちった」
にゃはー、と屈託なく邦嗣が担いでいたその子をポイッと机におろす。
「ふんぎゃっ!」
べちゃっと机に崩れ落ちた彼女は奇声を発し。
「こ、こんにちは?はは…」
と、何とも言えない表情で俺を見上げる。
「あー昨日はどうも」
少し頭を下げると彼女も俺に倣って頭を下げた。
「いえいえ、こちらこそ。昨日はすみませんでした」
「ねねね!きみ名前なんてーの?」
邦嗣がずいっと彼女に近づく。
って、をい。
それは近づきすぎだろ。
端から見れば邦嗣が彼女を押し倒しているようにも見えて、俺は彼女から邦嗣をはがす。
「あー・・・なんか悪いね。こいつ、猪突猛進バカで」
「バカってなんだよ!バカってー!いいかー。そうゆうのはバカッつった方がバカなんだかんな!」
んべぇーっと舌を出す邦嗣に頭を抑えながら、呆然としている彼女を伺う。
やばい。このままだと絶対オレまで変人だと思われる。
そう思い、どうフォローしようか思案していると、彼女はぽつりと小さな声をこぼした。
「ってことは、…猪突猛進バカさんと社会の窓バカさん?」
「―――へ?」
「うわっとと!ごごめんなさい!ついこの口が勝手に!」
あわあわっと慌て、口を押さえる彼女に、オレはガクッと肩を落とす。
・・・なんだ?この子。
昨日のことと言い、なんか。変だ。
「猪突猛進バカって俺?!俺なのーぉ?!」
「ごめんなさい!違うんです!ああ、いや。ちがく無いけど違うんです!」
机の上に正座し、ぺこぺこと頭を下げる彼女の顔は赤く赤く染まっていて。
穴があったら入りたい、と顔に書いてあった。
「ちがくないけど、違うって。どっちーーーぃ?!」
うにゃー!っと騒ぎ立てる邦嗣に、はぁぁっと深く深くため息をつきながらオレは、慣れていない人には扱いにくいであろう邦嗣を宥めようとする彼女の頭をぽんっと叩く。
「・・・墓穴掘ってるから。とりあえず、黙れば?」
「で、ですよね!ははは!」
ごめんなちゃい…。と項垂れた彼女は、恥ずかしそうにまたバッと口を押さえ。
「噛みました。すみません」
と、更に顔を赤くした。
――――なんて言うか。面白い生き物だった。
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