ケース１：睦月裕の場合

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ある朝、目覚めるとオレは男になっていた。

・・・え？なにこれ。
・・・・・・夢？

ぐるぐると色々な想像が駆け巡る頭を抑えながら、リビングへ。
其処では何故か千里が優雅にお茶をしていて、「おはよう。ねぼすけくん」と呆れ顔。

「今日はみんなで遊園地に行くってのに、ずいぶん余裕だね」
はぁっとため息をつく千里は、いつもどおりなのだが。
「ち、千里さん。つかぬ事をお聞きしますが、オレって男だったりする…？」
「はぁ？なに今更。あたりまえじゃん」
「あ、当たり前ですよね～ははは」
・・・当たり前らしい。
いや、待てよ。ってことはアレだ。
もしかして！
「オレと千里ってラブラブ？！」
「まっさか～ははは。寝言は寝て言えっての」
「・・・で、ですよねぇ～・・・」
・・・どうやら千里とはラブラブじゃないらしい。
まっさかー…って。えー・・・。
ガックリと肩を落とすと、千里がくすくすっと笑う。
「そういうこと言ってるから彼女さんと喧嘩になるんだよ。ったく、バカな奴」
「カカカ彼女って？！オレ。彼女いんの？！千里じゃなくて？！」
「あったりまえじゃん。なんで私と裕が付き合わなきゃなんないのさ？この間告白されて付き合ってんでしょ？」
「（・・・ウソだろ、オレ！）」
「つか、とっとと準備しろっつーの」
あまりのショックに固まってしまったオレを千里が促す。
「ゆたかー？」
顔を覗き込まれて、オレは呆然と千里を眺める。
「…オレ、千里のこと好きなんだけど」
半ばうわ言のように呟いた言葉に、千里はにっこりと綺麗な笑顔を浮かべ。

「私、女ったらしって大ッ嫌い」

と、物凄く爽やかな笑みで拒絶された。

え。
えええええ？！
オレ、男でも女でも報われないの？！
ああ、でも、そっか。
今オレ男で、彼女いるなら、すっげー最低な奴だよなぁ…。
ガクッと盛大に肩を落とす。
「ほ～ら。バカ言ってないで準備準備」
しっしっと手で追い払われて。

…オレが男だったら、こんな人生なんですか。神様？！

と、嘆くのであった。

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ＩＦ　『もしも～だったら』シリーズ☆（ぱふぱふ～♪）

ケース１は『カメリアの宴』でおなじみの睦月　裕（むつき　ゆたか）さんでーす♪♪

『もしも裕が男だったら…』

こんなことになったりしてー（笑）と思って書いてみました！
えへ（えへって何。えへって）

裕が男だったら、ただの女ッたらしになっていたのではないかと思います。
性格も軽くて、自分がもてるってことを自覚して。
色々と悩むことなくスムーズに生きてきたので、要領よく悪さをしている気が…（最低だなｗ）
そして、千里のことは『可愛い幼馴染』とだけ思っていて。
絶対に手を出さないと決めている気がします（そこは男でも女でも一緒）
大切にしたいと思っているのに、大切にする方法を間違っていそう…。
『幼馴染』を失いたくないから、手は出さない。
それがどの『好き』かは置いといて。
女の裕よりも男の裕の方が千里には冷たい（かなり）
だから千里はあんまり裕のことが好きじゃないけど、みんなで遊園地行くくらいには好き（笑）

…かなぁ？っと思いました。

別バージョンで千里と裕がラブラブになっていたらそれはそれで楽しそうですが（笑）
絶対にバカップルになってしまうでしょう（断言）