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え~。これまた短編小説です(笑)

べ、別にwebページを作るのが面倒だからブログに載せてるわけじゃありませんよ?
(誰もそんなこと聞いてない/笑)


読む方は下の『つづきを読む』からどうぞ。


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つづきを読む
とある日の廿楽とやっさん。

※やっさん:生徒会副会長。谷内のこと。


やっさんの説明は『廿楽さんと神楽くん』のページの登場人物をご覧下さい。


小話を読む方は下の『つづきを読む』からどうぞ。


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つづきを読む
夢を見ようか、と、彼は言った。

+++


閉じそうな瞳を擦り、眠りを遮る。

ここで寝たらダメだ。

解ってはいるものの、じわじわと身体を蝕む眠気には勝てない。

「・・・ここ、は・・・?」

明らかに自分の部屋ではないどこか。

私は夢現を彷徨いながら、これは夢?と自答する。

人気はなく、私1人がベッドに横たわって。

だるい身体を起こすことなく、まどろむ。

・・・こんなに豪華なベッド、初めて見た。

天蓋つきのアンティーク調のベッドは、そうそう拝めるものではない。

カタンッと物音がした。

「・・・だれ?」

ぐらりと歪む視界。
眠気が私を誘う。

寝てはいけない、そう本能が訴えるのに、私は止められなかった。

「おやすみ」

聞き覚えのない声。
あたたかい手が私を撫でた。


+++

よい夢を、と誰かが言った。


いつだったか。
誰かと約束をしていたんだ。
幼い、あの日に。



「…穂波?」
「…足立?」



「少し、背、伸びたな」
「うん。足立ほどじゃないけどね」



掲示板の前で再び再会した幼馴染。



あいつが、どうして。



止められない俺は、ただの卑怯者。



+++


携帯HPの方に書いていた『忘却』シリーズの穂波と足立。

久々に続きを書きたくなりました(笑)


+++



出会ったことは嬉しいけど。
再会したことは間違いだったのかもしれない・・・。


「あたし、諦めませんから」

校庭裏に凛とした声が響く。
それは明らかな宣戦布告だった。

だけど、
これだけは譲れない。
離れて行く後ろ姿を見ながらそっと手を握り締めた。


+++


「…うん」
でも、でもね。
好きだったんだよ。
そう、か細く呟くと
「知ってる」
ため息と共に言葉が降ってきた。
「ケイ」
「ぁん?」
「恋って難しいね」
あはは。
乾いた笑いが室内に響くとケイは顔をしかめ私に手を伸ばす。
「俺の前でンな顔すんな」
こつんと額をくっつけられ、視界がケイでうまる。
あぁ、なんて贅沢なんだろう。
頭の隅の冷静な私が他人ごとのようにそう呟いた。


+++


ふと廊下を見るとケイの彼女が窓の外から未来に睨みをきかせていた。
…怖っ。
「侑史。私はあんな風になりたくないわけ」
解るでしょう?
目線で問いかければ当然のように是と返ってくるのに。
「…だったら、私じゃなくて彼女を構いなさい」
小声で話す様は一見異様なようで雑音の響く教室には意外にもなじんでいた。
「そう心配せんでも、ずいぶん前に彼女とは別れた」
「あ、そうなんだ」
じゃいっか。
あっさりと私が頷くと優しい顔をして侑史が笑った。
「相変わらずやなぁ千里は」
「そうかぁ?」
ぼそりと私が呟く。


+++


赤く染まった机と床。漂う香りはただ甘く。
焼き付くような紅の中、見慣れない人影は優美に佇んでいた。

何をしているの。とか。
あなたは誰。とか。
聞きたいことは沢山あったけれど、言葉になる前に霧散した。

だって、紅を纏う、その姿はまるで

「死神みたい」

無意識のうちにポツリとこぼれた言葉に驚き、私は慌てて口を押さえた。



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小話。(笑)
別名:小説になりそこなったモノたち。のことである。

ちょっと、アレ?!って思った方。ぜひお友達になってください(大爆笑)



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